箱根北部 鳥手山(665m)(時間切れ撤退) 2013年12月8日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 14:06 二十一世紀の森公園ゲート−−14:27 道から外れる−−14:46 登山道−−15:06 登山道を外れる−−15:08 沢−−15:22 戻る−−15:33 登山道−−15:39 廃道−−15:51 車道−−16:12 ゲート

場所神奈川県足柄上郡山北町
年月日2013年12月8日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場公園に駐車場あり
登山道の有無谷に沿った遊歩道から先は道無し
籔の有無遊歩道から先は藪
危険個所の有無谷へ下る最後の斜面が急
山頂の展望不明
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード。ただし電池切れにて途切れている
コメント二十一世紀の森より山頂を狙うがスタート時刻が遅くトラバースした斜面がアオキの藪で時間がかかり、途中で真っ暗になると予想されたため撤退。沢へ降りる尾根取付が分かりにくく藪がひどいように見えるが尾根に乗ると意外に藪無し。尾根末端は崖で手前の小鞍部から沢へ下るが急斜面で注意。沢は水量少なく渡渉に問題なし。鳥手山東尾根とその北側の尾根末端は急斜面で取付は危険。両者間の谷を登るのが良さそう




公園内のゲート 矢倉岳の案内あり
洒水の滝分岐。ここから道を離れてトラバースすることに 一応道らしき筋あり
途中からはアオキの籔。石楠花よりマシだがかなりやっかい たまに開けた場所でほっとする
洒水の滝への道に出た 谷に沿う遊歩道に出た
地形図の破線だが今は通行止め ここが目的の尾根入口
下を見ても道らしきものは見えず籔 でもちょっと下ると籔無しで歩きやすい
尾根末端まで行かず鞍部で左に下る 沢は水量少なく簡単に渡れる
上流方面 沢西側斜面は登れそうにない傾斜や露岩
上流側を少し偵察 戻って西に延びる沢を手伊雑
最初の難関の滝(水無し)。凸凹多く意外に簡単 2つ目の難関の高さ1.5m程の石。どうにかクリア
2つ目の難関より先は楽そうに見える。ここで偵察終了 この斜面を下って沢を渡った。今度は登り
通行止めの遊歩道を上ってみた 出水でかなり荒れている
抉れた個所も 左写真より上部は普通の道
上部入口に出た 入口の案内
通行止めの道付近が野鳥の森なのか? ゲート到着


 箱根の最北端とも言えるのが鳥手山。足柄峠から北東に延びる尾根に位置する。登山道は無いので好き勝手にどこからでも登れるが、山頂に一番近い場所まで車道が上がっている北側の林道は入口にゲートがあってマイカーは使えない。もちろん林道を歩いてもいいのだが、東側の「21世紀の森」から歩く方が近そうだ。ここは公園らしいので車で入れるはず。間に沢があるので登り下りがあるが許容範囲だろう。

 公園に続く車道を上がっていき、案内標識の「上部駐車場」に進む。ここは標高約350mで車道はもっと上まで続くがゲートがあるのでマイカーは入れない。本日3山目なので少々お疲れモードで眠気を感じ出発前に仮眠、気付いたら1時間寝ていた。本来は鳥手山と矢倉岳を合わせて登りたいが今日は時間的、体力的に無理で鳥手山のみとする。短時間で登れる予定なのでアタックザックで出発。

 最初は車道をショートカット、最初のカーブのみ節約しその後は車道歩き。最後のカーブで右に「洒水の滝」の案内があり車道から遊歩道が別れている。このまま余分なピークを登るより巻いた方がお得だろうと色気を出したのが間違いの元だった。遊歩道は尾根を西に上がっているので道に入らずトラバースする獣道らしき筋に入ったが、下り始めたのでそのまま高度を保とうと道が無い場所に入ると周囲はアオキの藪。アオキは石楠花同様に背が低い場所で幹が分かれていて非常に歩きにくい。石楠花よりはマシだが笹よりずっとやっかいだ。一気に歩行速度が落ちる。できるだけ鹿道を拾ってアオキ藪を避けるが、なかなか高度を保てる獣道が無い。ここで高度を落として洒水の滝から続く沢沿いの遊歩道に出ると結構な高度を落とすことになり、鳥手山の取り付きまで登り返しとなる。しかしアオキ藪漕ぎで予想外に時間がかかりいいかげん嫌気がさしたので下りの獣道を拾って進むことに。少しして明らかに人間の道に飛び出し、そのまま下っていき洒水の滝から続く沢沿いの遊歩道に出た。アオキ藪との格闘で30分くらいロスったと思う。出発がPM2時くらいでこの時期はPM4時半には暗くなり始めるのを考えると致命的な遅延となった。

 時間的に間に合わない可能性が高くなったが、ここまで来て諦めるのももったいないのでとりあえず進む。遊歩道は高度を上げて緩やかに登る。やがて560m峰方面に上がる通行止めの道が出現。たぶん地形図の破線がこれだろう。通行止めの理由が分からないが、帰りはここを上がるのが一番近そうなので自己責任で歩くか。

 この分岐から最初の大きな尾根を巻き、次の微小尾根が沢に突き出した小尾根入口だ。入口には目印のリボンが掛かっているが何の目印かは不明。斜面を見降ろしても最初は尾根の形状をなしておらず、しかもアオキ藪で先が見えないので目的の尾根入口かもわからない。念のため遊歩道をもっと先まで歩いてみたが、やはりさっきの場所が地形的に一番怪しい。戻って意を決して藪に突入、すると藪は僅かですぐに尾根が明瞭化すると同時に藪が消えて歩きやすくなる。これで正しいことを確信できた。

 この尾根は短く末端の寸前で僅かに高度を上げるが、どうもその先が絶壁の予感が大。小鞍部から左側の急斜面を下り、最後は立ち木に掴まりながら沢に降り立つ。案の定、尾根末端は垂直に近い露岩で下れる状態ではなかった。沢の水量に不安があったがこの時期は水は少なく簡単に対岸に渡れた。この時点で鳥手山山頂を目指したらこの沢に降りる前に暗くなり始めるのは確実、しかも樹林の中を歩くから暗闇が迫る時刻はもっと早い。この辺が潮時だろうと判断し、今日は偵察と割り切って撤退することにした。

 でもまだ暗くなるまで時間があるのでちょっと偵察。降り立った沢の対岸は鳥手山北側の谷があり、その両側の尾根末端は急斜面で登れそうにない。効率的に登るなら鳥手山から東に落ちる尾根に取りつくのがいいので、上流側に移動して取り付けそうな斜面がないか確認することに。しかしなかなか安全に登れそうな斜度が出てこない。そうだったら鳥手山北側の谷を少し遡上して登り安場所がないか探した方がいいかもしれないと考え、元の場所に戻って水が流れていない谷を遡ることに。

 ちょっと遡上すると2,3mの滝。垂直ではなくでこぼこがあるので見た目よりは簡単にクリア。そのすぐ先の1.5mほどの大岩を越えるのが少し厄介だった。手掛かり足掛かりが少なく強引な体勢で越えたが、そんなことをしなくても右岸側の高巻きが可能だ。それより上流は見える範囲は穏やかな地形だった。北側の尾根はすぐそこで簡単に上がれそうだが鳥手山に直接上がる尾根は相変わらず急だ。北の尾根に乗るかこのまま谷を詰めるかのどちらかがいいだろう。

 偵察はここまで。往路を戻って遊歩道に出て通行止めの道に入る。樹林の中は既に薄暗くデジカメの感度を最高にしてもシャッター速度が1/10秒以上となり、立ち木にデジカメを押しあてて三脚代わりにして撮影する必要があった。閉鎖された道は大雨で植林された杉が大量に倒れたり、沢沿いの道が大きく抉られたりするが特に危険は感じられなかった。崩壊個所は2か所だけであり、ちょっと整備すれば初心者でも問題なく歩けるようになるだろう。

 560m峰のある稜線に到着、あとは車道を下るだけ。既に暗くなり始めており今回の撤退は納得。いい偵察ができたので次回は問題なく登頂できるだろう。

 

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